USのYahoo! Inc.の組織改編の話が12月に出たが、
ヤフー組織再編が示すもの--次期CEO候補S・デッカー氏とは, CNET Japan,2007/01/16にその経過が詳しく書いてある。これはかなり面白い記事だと思う。
情報筋によれば、Decker氏はかねてから自分の問題意識をいろいろな方法で伝えようとしてきたという。そして、同氏の新しい役職から、Semel氏がそれを受け止めていることが分かる。冒頭に挙げた約1年前のDecker氏の発言に表われているのは、Yahooは検索エンジン市場でGoogleを追うべきではないという、同氏の長年の信条だ。Yahooの元幹部たちによれば、同氏は、Yahooは得意分野で検索広告と検索性能を強化して、すでに人気を集めているネットワーク事業をさらに拡充していくべきだと考えているという。これは正しいけど難しい決断だと思う。 1990年代後半から2000年代前半にかけてYahoo!が輝いていた時には、多くの会社がYahoo!になろうとして消えていったと思う。ExciteもLycosもInfoseekも「ポータルサイト」は全てYahoo!化した結果、Yahoo!だけが残った。しかしGoogleだけはYahoo!になろうとしなかったので、全く別の道を歩むことが出来た。 やはりつくづく思うのは、全く違うことをやって初めて差別化になるということ。 今USではYahoo!もMicrosoftもみんながGoogleになろうとしてる頑張っているように見える。非常に危ない状態にあるように見える。Googleになろうとしても、Googleを追い越すことは出来ないのに。 そういう意味で、Sue Deckerの言っていることは正しい。Yahoo!はYahoo!ならではの道を行きましょうと。 では何が難しいのかというと、Googleのやっていることがあまりにウェブの本質をついているものだから、そっちが良く見えてしまうということ。サーチと広告にフォーカスし、稼いだお金でさらにディストリビューション・パートナーを増やしたり、ユーザーへ新しいサービスを提供している。 Sueが言っている意味が「サーチをあきらめる」ということなら私は反対だ。やっぱりサーチへの力を抜いてはいけないと思う。サーチはどこまでもネットの本質だし、サーチエンジンの選択肢がGoogle1社になってしまうというのは、ユーザーにとっても不幸で不健全なことだと思う。Yahoo!にはやはりポータルNo.1というアドバンテージ、特にログインユーザーが最大という利点を生かして、Googleとは別のサーチを目指して欲しい。 -inoue
ヤフーのサーチエンジンの力
貴社で七海半太郎と入力した結果、国会図書館の日本全国書誌、大阪府立図書館の新着資料一覧、のデータが入っていない。なぜですか。
それともアマゾンほかヤフーでの買い物商品でサーチするのですか。貴社よりも小さな会社がとらえています。なぜですか。
投稿情報: 七海半太郎 | 2009/09/13 15:26