私はこれまでウェブサーチを中心に様々な検索関連の仕事をしてきました。独立した後も検索関連の様々な相談を受けます。例えば、
- 特許検索
- レシピ検索
- コーポレートサイト内の検索
- ニュース検索
などを作ってくれないかと言った依頼です。
これらの案件は基本的に行っていません。じゃあユニナレは何をしているかと言うと
EC検索
だけをしています。EC検索というのは例えばヨドバシカメラ内にある商品検索のようなものです。
なぜEC検索だけをやっているかと言うと、検索エンジンの改善に「データ」を使えるからです。
「データ」とは例えば次のようなもの。
- 購買情報
- カート情報
- クエリー
- クリック
- インプレッション
- お気に入り
- レビュー
これらのデータを使って検索エンジンの関連性(Relevance)を向上させています。中でも一番重要なのが「購買情報」です。「購買」でなくてもダウンロードのように何らかの「コンバージョン」が発生すれば有力な情報として使えます。
モノを買うという行為はウェブのクリックとは違ってお客様の強烈な「意図」を表しています。
ウェブサーチの改善には主にクリックを使いますが、これはゴミも多いです。ただウェブサーチくらい大量にデータがあれば良い部分だけを使って改善に活かすことができます。
ECサイトではウェブサーチほど大量のトラフィックはありませんが、お客様がモノを買ったという強烈な情報が残るため、それを利用すると検索結果を大きく改善させることが出来るのです。
逆に言うと先ほどあげた「特許検索」や「レシピ検索」などの情報検索では「購買情報」のような「意図」を表すデータが使えません。せいぜいクリックですが、数が少なすぎて改善には使えません。
またビジネスとして考えた時にも、お金をかけてこれらの検索を良くしたいというニーズはほとんどありません。「ただで良くなったらいいな〜」程度です。
現状では我々が行っているような「データ」を用いて検索結果を改善しているところはほとんどありません。検索エンジンがECパッケージソフトウェアの一部になっていて、それをそのまま利用しているケースや、オープンソースのSolrなどを使って自分たちで実装しているケースなどが多いですが、購買情報をきちんと利用して検索エンジンの改善を行っているECサイトはほとんどないと言っていいでしょう。
そういう検索エンジンはフィードバックループがないのです。「買っても買わなくても検索結果は同じ」になります。一番原始的な「全文検索が出来るようになりました」という状態のままです。
このようなサイトではやはりユーザーエクスペリエンスが非常に低くなってしまいます。私はこのようなサイトがより使いやすくなるサポートをしたいと考えています。
今後も日本にどんどんとECサイトが出来て成長していくと思いますが、その方達に良い検索を提供することによって消費者であるお客様が一番の恩恵を受けます。私自身がたくさんオンラインで買い物をするので、もっともっと色々なサイトに使いやすくなって欲しいのです!
そうすると消費者であるお客様も、ECサイトも、ユニナレもみんな幸せになれます。
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