« 2004年6月1日 |
メイン
| 2004年6月15日 »
2004年6 月 8日 (火)
サーチの渦中へ
しばらくこちらのオリジナルサイトの更新が出来ませんでした。CNETの連載も終わり少しほっとしていたところ。
個人的なことですが転職をして6月からYahooにいる。元々サーチをやりたくて入ったインターネット業界なので、あまり会社がどこかという点にこだわりはない。
会社という器よりも、やはりそこで何が出来るか、
(i)自分が会社へ貢献できる点と
(ii)会社が自分に提供出来るリソース(人、物、金、ユーザーベースなど)
を主に考えて今回の転職を決めた。
そもそもエキサイトに入社したときもサーチエンジンを作っている会社ほとんどすべてにアプローチし、結果としてエキサイトに決まったという背景がある(全部USだが)。本当にエキサイトには非常にお世話になったし、感謝している。色々な経験が出来て良かったとつくづく思う。当初、考えていた自分なりの目標も達成出来た。
以前のエントリでも書いたが、エキサイトに入った時には以下の3点を目標にした。シンプルでしょう?
この3点についてはどれも満足の行く経験・知識が得られたのでそろそろ次へのステップを考えていた。
サーチエンジン戦争
戦争などというと大げさだが、ここ1~2年くらいサーチエンジンが非常にホットなトピックになっている。もちろん、牽引しているのはGoogleだ。最後発ながら高品質なサーチ結果であっという間にユーザーの心をつかみ、特にUSではトップシェアになってしまった。またOvertureのはじめたスポンサーリスティングというビジネスも、Googleが追随したことによって瞬く間にかなりのマーケットになってしまった。
今現在、このGoogleを中心にサーチエンジン業界が回っているのは間違いない。
Googleを有名になったのはそもそもYahooが採用したからというような背景もあるが、今ではYahooでも自社でサーチエンジンを開発している。Yahoo Search Techonology(YST)だ。Inktomi, Fast, AltaVistaというサーチエンジンのいわば老舗を買い占めGoogleの牙城を崩そうと企んでいる。5月31日に立ち上げたばかりなので皆さんもご存知だろう。
幸いにもユーザーの視点に立つとこの動きは非常に歓迎すべきと思う。何事も選択肢が一つしかないと、長期的に見てユーザーは不利益を被るようになる。
今が一番面白い!見晴らしの良い場所へ行こう
そもそもサーチエンジンが作りたくてこの業界に入り、しかもこんなにホットな面白い時期に蚊帳の外にいていいのだろうか、という思いが非常に強くなった。こんな面白いことそうそうないぞ、と。というわけで、今サーチエンジンの開発に携わりたかったら、Googleへ行くかYahooへ行くかという選択肢しかない。Microsoftもサーチエンジンを開発中であるから、Microsoftも選択肢に入るだろう。
日本ではUSと事情が違ってサーチのシェアはダントツでYahooが占めている。Yahooがこの地位に甘んじているわけではないが、こうしている間にもGoogleは日本対策を考えているだろう。
Yahooに入った理由はいくつかあるが、ユーザーが多いというのは一つの決定要因である。情報が集まるところに次のアイデアが出る可能性は高い。とにかくたくさんのフィードバックがあるので、ユーザーの意見を取り込むことについては他の誰よりも大きなチャンスがある。一方、新しいイノベーションについては、エンジニア・プロデューサーの創造力によるところが大きい。
これについては
GoogleのWayne RosingもCNETのインタビューで同様のことを語っている。
Yahooはその歴史上サーチエンジンを自分で作ったことがなかった。いつもウェブサーチはAltaVistaやInktomiやGoogleなどのサードパーティーに依存していた。しかし今ではInktomi, AltaVista, Fastのエンジニアたちが皆Googleより良いサーチエンジンを作ろうとして一丸となって開発している。スポンサーリスティングでもOvertureがGoogleに負けないものを作ろうと必死になっている。
そういう意味では創造力の部分もGoogleに勝るとも劣らない布陣になってきている。
この中に入って次のサーチとは何かを考えることが自分にとって非常に面白いだろう、と痛切に感じたので動いたのである。
というわけで、YSTについて一般に知られている情報以上のことは書くことが出来ない。一方でGoogleやMSの動きについては仕事上もユーザーとしても良くウォッチしていないといけないので、今後の私のエントリはGoogleやMS中心、あるいはサーチエンジンやスポンサーリスティングの一般的な話題中心となると思う。
-inoue
Posted by 井上 俊一 - Toshikazu Inoue on 6 月 8, 2004 at 12:29 午後 | Permalink
| コメント (0)
| トラックバック