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2004年3 月 5日 (金)
Yahooの新しい試み
ここへ来てYahooの動きが加速している。Overture, Inktomi, AltaVista, Fastの買収から時間が経っているので、水面下で技術的な統合、また組織的な統合を進めていたと思われるがようやくその成果が表に出始めた。ヤフー、新たに2つの取り組みを始動--有料検索広告は「Site Match」に, CNET Japan, 2004/3/3
Yahooは2日(米国時間)、検索可能なウェブ文書データベースにさらに多くのコンテンツを登録するために、組織的な取り組みを開始した。これは、競合するGoogleからウェブユーザーを勝ち取ろうとしている同社の最新の一手となる。
米Yahoo!、ペイドインクルージョンを含む検索サービス向上策を発表, Impress Internet Watch, 2004/3/3Content Acquisition Programと呼ばれるものは、非営利コンテンツ用の"Public Site Match"と商用コンテンツ用の"Site Match"に分かれる。どのようなものかというと以下のような試みである。まずは"Public Site Match"。
米Yahoo!は2日、同社がGoogleの代わりに導入した新しい独自検索技術(Yahoo! Search Technology)の品質と量を向上するため、新サービス「Content Acquisition Program(CAP)」を開始すると発表した。
公開データベースに含まれているが、通常検索エンジンではアクセスできない(「invisible Web」もしくは「deep Web」と呼ばれる)何十億もの文書に検索用インデックスをつけるものだ。Yahooはこのプログラムで、米国議会図書館やカリフォルニア大学ロサンゼルス校、National Public Radio(NPR)、ミシガン大学、グーテンベルク計画(電子テキストアーカイブを作成するプロジェクト)などと提携し、自社のインデックスにフレッシュで、検索可能な文書を追加し、ウェブユーザーの検索クエリーに対応する。 (CNET JAPAN) 非営利コンテンツ用には「Public Site Match」というサービスが開始された。このサービスには政府や学術機関、その他の非営利団体が対象となっており、この発表に伴って米国の公共放送であるNational Public Radioのニュース、2,000時間もの最高裁のオーディオ録音を含むノースウェスタン大学の「OYEZプロジェクト」、世界最大の図書館である米国議会図書館などとの提携が発表された。これにより、これまでサーチエンジンに含まれておらず、各サイトにアクセスしてデータベースを検索しなければならなかったコンテンツがYahoo! Searchの検索で表示されるようになる。(Impress Internet Watch)この部分に関してユーザーのニーズがどれくらいあるのか分からないが、最終的な見せ方も含めて検索結果にはソースを明示する必要がある。公開文章なのでもともと無償で読める文章群だが、以前YahooはNorthern Lightと組んで有償ドキュメントの検索機能を提供したことがある。これは完全に失敗に終わったが、おそらくニーズがなかったのだろう。私はこの記事を読んでそのことを思い出した。 対Googleとして一時的な差別化にはなると思うが、特に独占契約でもしない限り、Googleでも同様のインデクスの作成は可能であるので長い目でみると差別化とはならない。ただしこの業界では何事も早く動くことに意味がある。YahooがGoogle対策にやっきになっている様が目に浮かぶ。 Paid InclusionはSite Match Site Matchの方は次のようになる。
商用コンテンツの場合は、米Yahoo!の完全子会社である米Overtureが、このプログラムの1つとして「Site Match」と名付けられた新しいペイドインクルージョンサービスを開始した。ペイドインクルージョンとは、指定したWebページを料金を支払ってインデックスに登録するサービスのこと。このサービスを利用することでインデックスのアップデート頻度が高くなり、コンテンツ内容に応じて検索結果が適切に表示されるようになる。 (Impress Internet Watch) なお、Site Matchの料金は、1つめのウェブアドレスの登録が年間49ドルで、2つめ以降10アドレスまでは1アドレスに付き同29ドルとなっている。また11アドレスめからの追加料金は1アドレスに付き同10ドル。さらに広告主は、検索結果ページに表示されたウェブアドレスの広告をウェブユーザーがクリックする度に、15~30セント支払うという仕組みになっている。 (CNET Japan)現在のビジネスエクスプレス(カテゴリへの有料登録)とスポンサードサーチが一緒になった感じ。年間登録料+CPCというのは新しいビジネスモデルだ。またこれにより従来別々だった、Inktomi, Fast, AltaVistaの有料登録プログラムをひとつに統一したため、クライアントは1つだけ商品を買えばYahooにもMSNにも出るとのこと。あたりまえの統合なのだが、このような利便性はサービスの付加価値を上げる良い手段だと思う。合併・統合された3つの銀行のカードがようやくどこでも使えるようになった感じか? 日本語訳には出ていないがオリジナルの記事ではドキュメント数についても言及している。
Yahoo crawls deep into the Web, CNET, 2004/3/2インデクスの構成に関しては99%はフリーのドキュメントで有料ドキュメントは1%程度だと、Tim Cadogan(Yahoo's vice president of search)は言っている。 またPublic Site Matchにより、インデクス中のドキュメント数は100億~1000億になるという。これはGoogleが先日発表した60億を凌駕する数字となる。
Yahoo on Tuesday began a systematic effort to draw more content into its searchable database of Web documents, its latest bid to win Web surfers from search rival Google.
Cadogan said that Web sites like eBay can also pay to participate in Site Match to ensure that an auction listing is current when a Web surfer searches on "BMW 2002 green," for example.Site MatchにはeBayのように無数のカテゴリを持つ会社も参加できると言っている。確実にオークションやショッピングのカテゴリをインデクスに入れておくことの重要性はeBayやAmazon, Barnes & Nobleなどはよく分かっているだろう。
Cadogan maintained that there is an "iron wall" between commercial and free search results on Yahoo, governed by quality standards and ranking algorithms that ensure that results are relevant to people. "Everything goes through a quality process, including an example in the free crawl," he said, "and every piece of content is handled exactly the same way for ranking."このように明らかにRelevancyに関してのポリシーを作り、作為的に"Site Match"をboostingしないことを表明している点も評価できる。最終的には長く使ってえるサーチエンジンにならないと意味がないのだ。 Paid Inclusionに関してはGoogleはやらない(今の所は)方針であるため、クライアントからしてみてるとYahooの検索トラフィックが増加すれば非常に魅力的な商品になることは間違いない。この点ではGoogleとの差別化が出来る。 -inoue
Posted by 井上 俊一 - Toshikazu Inoue on 3 月 5, 2004 at 11:00 午前 | Permalink
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» YAHOO!ヤフーがネットの音楽・ラジオ番組など一括検索サービスのヤフー・オーディオ・サーチを開始しました! from 無料インターネットサービス日記
YAHOO!ヤフーがネットの音楽・ラジオ番組など一括検索サービスのヤフー・オーディオ・サーチを開始しました! ポータルサイトの大手のヤフーが、音楽や簡易ラジオ(ポッドキャスティング)の番組など、インターネットで聴いたり購入できる「音」のファイルを一括検索でき..... [続きを読む]
トラックバック送信日 2005/08/09 21:45:24
コメント
こんにちは。
ブログサイトや個人サイトが掲載されなくなり、
結局検索結果には公共団体か大手企業しか
残らなくなるのではないかと思いがします。
お金が出せない一般個人にとって、
敷居の高い検索エンジンとなるものでしょうか?
今後は心配です。
投稿: おんぼご | 2004/03/05 15:26:17
おんぼご さん
> ブログサイトや個人サイトが掲載されなくなり、
> 結局検索結果には公共団体か大手企業しか
> 残らなくなるのではないかと思いがします。
Yahoo! が開始するペイドインクルージョンというのは、
有料登録されたURL に対する"クロール頻度の増加" という優遇措置を講じるための
サービスであり、お金を支払わないWebページを蹴り落とすためのサービスでは
ありません。
引き続き Yahoo! は”無料クロール”を行いますし、無料でURLが申請できる
ページも設置されています。商用サイトを運営しておりサーチトラフィックが
ビジネスに影響を及ぼすようなサイトがペイドインクルージョンを用い、
そうではないサイトは引き続き無料でのURL登録を行っていくことになるのです。
投稿: Takahiro Watanabe | 2004/03/05 21:49:26