« 2004年3月22日 | メイン | 2004年3月26日 »
2004年3 月24日 (水)
"Before Web" vs "After Web"
サーチ3強時代に入ってこれまでの短いインターネットの歴史上、サーチエンジンの動きが一番注目されているのが今年2004年だ。色々な見方がされているが、MSをソフトウェア会社として、YahooやGoogleをインターネット会社として捕らえている記事がある。私はこれを"Before Web" vs "After Web"の戦いだと思う。Google, Yahoo Mount Challenge to Microsoft, Mercury News, 2004/3/22この中に登場するニューヨーク在住のInsanaさんはMicrosoftのOSを使っているが、ブラウザのホームページはYahooに設定している。ホームページをYahooに設定しているのは、サーチ、メール、ショッピングなど何でもそろっているから。でももし必要な情報が見つからなければ、迷わずGoogleに行く。Googleで見つからなければ、他では見つからないと思っている。
For the first time since Web browser pioneer Netscape Communications Corp. hit the market in the mid-1990s, Microsoft's stranglehold on computer desktops is being threatened....
Millions of other computer users are following a similar path on the Internet.そして、だいたい他の皆もそうだろう、と言っている。これはUSの話だが日本でも全く似たような状況だろう。 Yahooをホームページにしていて、Googleも使う。ほとんど人は他の選択肢は試さないだろう。Gooがあった時代にはGooも選択肢に入っていたが果たして今はどうだろうか?その他、MSNでInktomiのサーチをする人、Infoeseekを使う人、Naverを使う人がいるだろうか? MSNは使う人がいるだろうがウェブサーチだけを使うというよりデフォルトの検索ボックスからサーチする人がほとんどだろう。すると上位には"MSNサーチのサイト"と言う名のLooksmartのサーチ結果が表示される。 MSNでは条件検索をから入ると"Webページ"だけが検索できる。これがInktomiの検索結果だ。ただしこんな使い方をする人のは一部の玄人だけだろう。 インターネットはOSか ここで大きな問題提起がある。
"The Web has created the equivalent of an operating system layered on top of the computer's operating system," said John Battelle, a former high-tech magazine publisher who is writing a book on the rise of online search. "There is some question how important that underlying operating system is going to be in the future."「WebはパソコンのOSの上にOSと同じようなレイヤーを作ってしまった」という指摘をしている。「将来的にパソコンのOSがどれ位重要であるかについては疑問がある」と。 ちょっと考えてみればこの事態はすぐに理解できる。皆さんもかなりの人が携帯からのネットアクセスをしているだろう。もちろんMacユーザーもいるし、CLIEからウェブを見ている人もPocket PCからウェブを見ている人もいるだろう。 そう考えると、明らかにウェブはパソコンのOSよりも上位の"OS"と考えてもおかしくない。「Windowsが使いたいんじゃなくて、Yahoo/Googleが見たいんだ」という感じだろう。 まさにそこにMicrosoftの焦りがある。次世代のWeb時代に乗遅れ、前時代の単なるOS屋になってしまうのではないかと。元々MSNの戦略は不透明だった。Microsoft製品を買ってくれた人に対するサービスのような感じがあった。もちろん、今現在収益源のほとんどはパッケージソフトウェアに依存しているだろうが、最近ではサービスでも出遅れる訳には行かないという気合いが伝わってくる。 サーチを自社開発していると発表することで、自ら変わるんだというメッセージを発信している。 "Before Web"の会社ではあるが、"After Web"勢力にやられないように必至なのだ。 この記事には2004年2月のユニークユーザーが出ていたので紹介しよう(Nielsen NetRatingsによる)。
- Yahoo 8,730万人
- MSN 8,620万人
- Microsoft.com 6,420万人
- Google 6,080万人
"Our customers tell us that no one is doing a very good job with search right now," said Lisa Gurry, MSN's director. "Our own internal data indicates 50 percent of search questions go unanswered, so we think there are some great opportunities ahead."最後にMSNのLisa Gurryによると、50%のクエリーに対してサーチ結果が出てこないとのこと。これは先日のJerry Yangのインタビューで出ていた数字と全く同じだ。まだまだ、サーチエンジンは発展途上にあることを示している。 -inoue
Posted by 井上 俊一 - Toshikazu Inoue on 3 月 24, 2004 at 12:13 午後 | Permalink | コメント (0) | トラックバック