« GoogleではなくYahooを使う理由 | メイン | Googleのブランド価値 »

2004年2 月 4日 (水)

Yahooのリスティング事業部とは

Yahooの2003年度第3四半期決算発表のニュースがしばらく前に出ていたが気になっていたことがあったのでこの際に調べることにした。決算発表Yahooでは2002年1月から事業部制を取っている。事業の構成は以下のようになっている。

  • オークション事業部
  • リスティング事業部
  • Yahoo! BB事業部
  • ショッピング事業部
  • メディア事業部
  • BS事業部
  • 全社共通事業部
今回はこの中でサーチのスポンサーリスティングに関連している「リスティング事業部」を調べてみたい。動機は単純で、「いったいYahooはサーチのスポンサーリンク」でいくら売り上げているのか?」を知りたかったからだ。

リスティング事業部の事業内容

ところが調べてみると、リスティング事業部とはサーチ以外にもいろいろなサービスを持っておりサービス毎の売上構成が分からないのだ。リスティング事業部で行っているサービスは以下のものである

  • 検索
  • Yahoo!求人情報
  • Yahoo!自動車
  • Yahoo!不動産
  • Yahoo!学習情報
  • Yahoo!ウェディング
  • Yahoo!ヘルスケア
  • Yahoo!懸賞
  • Yahoo!地図情報
  • Yahoo!路線情報
  • Yahoo!グルメ
  • Yahoo!地域情報
  • Yahoo!電話帳
  • ビジネスエクスプレス
事業概況の説明では以下のようになっている。

リスティング事業部は、「Yahoo!求人情報」、「Yahoo!自動車」等の情報掲載サービスおよび「Yahoo!地図情報」、「Yahoo!電話帳」、「Yahoo!グルメ」等の地域情報サービスならびに「カテゴリ検索」等の検索サービスを提供しており、情報提供元から情報掲載料を得ることにより収益の拡大を図っています。
ようは様々なサービスで売上を立てているのだ。

サーチの売上は

そこでYahooが事業部制を取った2002年第1四半期から2003年第3四半期までの広告売上をグラフにしてみた。グラフは「リスティング事業の広告売上」と「それ以外の広告売上」というように分けた。

売上のグラフだけだと「スポンサーサーチ」の効果が分からないので、少し工夫してみよう。

まずは全広告売上のうちリスティング事業部の占めるシェアを出してみると以下のようになる。

Yahooでは2002年11月からサーチで「スポンサーサイト」を開始している。Yahooの説明では2002年第4四半期から、この「スポンサーサイト」の売上を計上しているとのことだ。上のグラフを見ると、リスティング事業部の広告売上のシェアが、それまでは明らかに減少傾向だったが2003年第2四半期から増えている。この半年くらいでYahooでもようやく「スポンサーサイト」が売上に貢献するレベルまで上がってきたということだ。

さらに、各四半期の最終月(例:第3四半期なら12月)のPVが出ていたのでそれをもとに各四半期のRPMを計算してみた。ここで「3ヶ月の合計PVは最終月のPVの3倍である」という仮定をした。するとRPMのグラフは次のようになる。

これからも明らかなように、それまで横ばいだったRPMが2003年第2四半期から上昇している。これは明らかに「スポンサーサイト」の効果と言える。

具体的に「スポンサーサイト」だけの詳細が分からないのは残念だが、少なくともYahooではこの半年で売上を急激に伸ばしていることが分かった。これはGoogle, Overtureと市場に2つしかサービスプロバイダがないので、各社とも同様の傾向であると思う。

-inoue

Posted by 井上 俊一 - Toshikazu Inoue on 2 月 4, 2004 at 06:09 午後 | Permalink

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.typepad.com/services/trackback/6a00d83420516553ef00e5508343a18834

Listed below are links to weblogs that reference Yahooのリスティング事業部とは:

コメント

コメントを投稿