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2004年2 月26日 (木)

Googleの価値を再考する

IPOを目前に控えていると噂されるGoogleの価値についてもう一度考えてみよう。ユーザーはGoogleの機能に熱狂しがちだが、次の記事はニュートラルな立場で書かれており非常に参考になる。是非全文を読んで欲しい。

GoogleのIPOは第2次ITバブルの幕開け?, CNET Japan, 2004/2/18
ITバブル後初の大型IPOとなるGoogleの株式公開は、ようやく勢いを取り戻したIT市場に冷や水を浴びせることになるかもしれない。...
この記事でGeorge Colony氏はGoogle, Microsoft, Yahooを冷静に比較している。全体を通じてほぼ普段私の考えていることと合致している。まとめると以下のようになる。

  • 競争
    特にMSとの競争についてはGoogleは予断を許さない状況にある。Google DeskbarなどGoogleはデスクトップ領域に侵出しつつあるが、ここはMSの領土である。デスクトップという土俵での戦いになったら、Googleに勝ち目はない。
  • 参入障壁
    ウェブサーチは登録制のサービスではない。Googleが現れたときに一瞬にしてGoogleにユーザーが移動したように、他に良いサーチエンジンが出来ればユーザーは1秒で移り変わる。この点はオークション(eBay)やショッピング(Amazon)など、会員登録制のサービスとは明らかに違うところだ。一方でウェブサーチの開発、運用にかかる費用は莫大だが、MS, Yahooの両社には必要な財務基盤がある。
  • Webの変化
    現在のHTMLベースのコンテンツからアプリケーションベースへとWebは進化していくと思われる。どのような形になるにせよ、現在のPageRankというアルゴリズムが未来永劫Webに適用できるものである保証はどこにもない。Webでは変化することだけが真実だ。
当然、Googleも黙ってみているとは思えない。あの手この手で競争に勝とうとしてくるだろう。

Googleは優れた人材と卓越した技術力を持つ、すばらしい会社だ。しかし、時代は行き当たりばったりの成長ではなく、広い視野を持つことを求めている。検索だけで生き伸びることはできない。
私も検索だけで生き伸びるとは思えない。周辺領域を考えただけで、「情報」を提供する仕事はWebサーチ以外にもいろいろと存在する。またある程度競合と戦うためにメールなどの囲い込みも必要だと分かっているだろう。メールはポータルのサービスの中で一番"Sticky"なサービスなのだ。つまり一度使ってくれると、長い間使い続けてくれる。

現在のAdSenseやAdWordsはインターネットならではのプロダクトである。この領域において他社を凌駕している。特にAdSenseについては今後さらなる発展が見込まれる分野であるのでGoogleの差別化につながるだろう。

私には技術力のないパッケージソフトウェア会社だが(ないわけでないが先手は打たない)マーケティング力に優れるMSと、インターネットの本質にフォーカスしマーケティングは口コミに任せるGoogleとの戦いが新旧の代表決定戦のように感じられる。

ユーザーにとっては選択肢が増えることが望ましいので、ある程度のシェア配分が保たれるのが望ましいのではないかと思う。

-inoue

Posted by 井上 俊一 - Toshikazu Inoue on 2 月 26, 2004 at 09:00 午前 | Permalink

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